一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)のレビュー
繰り返す日常の歴史。
昨年の秋、盛岡から安比高原まで乗った銀河鉄道、花輪線で相席になったご老人から石川啄木の故郷が花輪線にあることをうかがった。
啄木の故郷ではかつて住宅の玄関口に啄木の歌が一首ずつ貼ってあったという。おもしろい試みと思って聞いていたが、各家々に貼り付けるほどの歌を詠んだのかと思い、再確認の意味もあって購入した一冊。
これでもか、これでもかと心の奥底をえぐる歌が続く。
啄木が岩手県出身ということもあるが、あの浅田次郎氏の『壬生義士伝』にも啄木の歌が引用されている。吉村貫一郎の末裔が抱く心、そのままが石川啄木の歌に折り重なるようにして出ている。
旧制盛岡中学での啄木の後輩である宮沢賢治も啄木の歌を読んだのだろうか。新渡戸稲造は読んだのか。啄木を文芸の道に引き込んだ及川古四郎海軍大臣は読んだのか、などと思いながら一つ、一つを読み込んでいく。
時代は変われども、石川啄木の生きた時代は現代と変わらない気がしてならない。
人間の抱える悲しみ、苦しみはいつの時代も同じかもしれない。
啄木の故郷ではかつて住宅の玄関口に啄木の歌が一首ずつ貼ってあったという。おもしろい試みと思って聞いていたが、各家々に貼り付けるほどの歌を詠んだのかと思い、再確認の意味もあって購入した一冊。
これでもか、これでもかと心の奥底をえぐる歌が続く。
啄木が岩手県出身ということもあるが、あの浅田次郎氏の『壬生義士伝』にも啄木の歌が引用されている。吉村貫一郎の末裔が抱く心、そのままが石川啄木の歌に折り重なるようにして出ている。
旧制盛岡中学での啄木の後輩である宮沢賢治も啄木の歌を読んだのだろうか。新渡戸稲造は読んだのか。啄木を文芸の道に引き込んだ及川古四郎海軍大臣は読んだのか、などと思いながら一つ、一つを読み込んでいく。
時代は変われども、石川啄木の生きた時代は現代と変わらない気がしてならない。
人間の抱える悲しみ、苦しみはいつの時代も同じかもしれない。
「昴」の元歌です
呼吸(イキ)をすれば、/胸の中に鳴る音あり。/凩(コガラシ)よりもさびしきその音!
眼閉づれど、/心にうかぶ何もなし。/さびしくも、また、眼をあけるかな。
「悲しき玩具」の最初の二首です。名曲「昴」がこれをパックンチョしているのは明らかに
見えますが、実はもっと隠されたナゾがあるのです。それは、「昴」という題名です。
石川啄木は本名石川一(はじめ)名義でスバル(文芸雑誌)を創刊しています。
つまり、「昴」は曲自体が、石川啄木へのおま、おま、おま・・・また忘れてしまいました。
ああ、そうです思い出しましたオマージュです。
これは、誰も指摘していない・・・・・あれ、今日「石川啄木 スバル」でググったら
関連記事が出ています。こういうものはもっと早く言っておくべきですね。うう残念。
眼閉づれど、/心にうかぶ何もなし。/さびしくも、また、眼をあけるかな。
「悲しき玩具」の最初の二首です。名曲「昴」がこれをパックンチョしているのは明らかに
見えますが、実はもっと隠されたナゾがあるのです。それは、「昴」という題名です。
石川啄木は本名石川一(はじめ)名義でスバル(文芸雑誌)を創刊しています。
つまり、「昴」は曲自体が、石川啄木へのおま、おま、おま・・・また忘れてしまいました。
ああ、そうです思い出しましたオマージュです。
これは、誰も指摘していない・・・・・あれ、今日「石川啄木 スバル」でググったら
関連記事が出ています。こういうものはもっと早く言っておくべきですね。うう残念。
高級感の漂うプラスチック製の啄木歌集『一握の砂・悲しき玩具』
啄木歌集『一握の砂・悲しき玩具』という本は、全頁プラスチック製である。しかも巻末には不要となった時の廃棄の方法まで記されてある。塩化ビニルによって環境汚染とならないように、との気配りからである。このような記載のあることに何となく嬉しくなった。
以前(1997年)に、世界思想社という出版社から「風呂で読むシリーズ」の一冊として、木股知史著『啄木』という本が出ていた。この本は「浸水に耐える合成樹脂使用」と記載してある他は、特に変わった感じのしない普通の新書判の本であった。
しかし、今回の本は1ページ、1ページがプラスチックなので、その感触は冷たくて何とも言えないものだが、私にはこの冷たい感触が何故か、ほかに類のない高級感があって心地よく思える。そして何よりも安い値段が嬉しいではないですか。
以前(1997年)に、世界思想社という出版社から「風呂で読むシリーズ」の一冊として、木股知史著『啄木』という本が出ていた。この本は「浸水に耐える合成樹脂使用」と記載してある他は、特に変わった感じのしない普通の新書判の本であった。
しかし、今回の本は1ページ、1ページがプラスチックなので、その感触は冷たくて何とも言えないものだが、私にはこの冷たい感触が何故か、ほかに類のない高級感があって心地よく思える。そして何よりも安い値段が嬉しいではないですか。
入門の書
啄木歌集は100円ショップにも並ぶほどある意味では身近な歌集でありましょう。小学校から中学校の国語の教科書にも出てきましたし、なじみのある歌人ではないかと思うのです。ですが私自身はどの歌集を読むべきか悩みました。岩波の文庫本も手に取りましたけど、啄木の分かち書きが読みやすいと感じたのはこっちの青少年向けの方でした。図書館で借りて気に入ったのですが、啄木の哀歓を身近なものにしておきたくて購入しました。生活の苦しみを歌った歌のなかに時折、平穏な歌が綴られていてその光の対比が忘れがたい。

いつの世になっても子に対する親の気持ちは変わらない。短歌が苦手な人でもこの数首だけはぜひ一度は読んでおきたい逸品である。